内緒にしたい心理学テクニック

心理学カウンセラーの先生から教えてもらった心理学の勉強ノート

【心理学的に解説】デスクワークになったのに、体調が悪く疲れが抜けない!なぜ?

デスクワークは体力を使う仕事に比べて楽だと思うのに、なぜだか体がだるいんです。

確かに毎日営業で走り回るより、体力の消耗は少ないから、疲れないはずですね。

この不調から抜け出して、元気に仕事をしたいんですが・・・。

体力を消耗しないデスクワークなのになぜ不調が続くのか、心理学的に解説しましょう。そして不調から抜け出す方法もお伝えします。

仕事には、サービス業・オフィス業をはじめ、専門業など様々な職種があります。

今回のご相談者Aさんは、以前看護師として働いていたそうです。

Aさんいわく、

「やりがいはありましたが、肉体労働は年齢を重ねるとともに体に負担がかかります」

「一日中走り回り、足腰を痛めた時期もありました。」

ということで、今回はそんなAさんの体験談をもとに「疲労」について考えてみたいと思います。

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職場での異動

新卒で入社した職場までは毎朝30分かけて歩いて通っており、更に職場内の移動は階段、日中は業務に追われて走り回る日々でした。

若さもあったのか体力的には夜勤前や夜勤明けにもかかわらずランチに行っていました。

30代になり、訪問看護に異動し施設管理をするようになります。

ご自宅まで訪問して看護をする職員もいましたが、私の主な業務は施設を利用されている高齢者の健康管理や、事務所でのパソコン作業です。

数字入力やデータ管理など毎日パソコンと向かい合い、正直なところ今まで目まぐるしく走り回っていたので、少しラクになってよかったとホッとしていました。

通勤は引越しをしたのもあり、この頃からバスを使うようになっていました。

このように看護師として働いていても業務内容が異なります。

デスクワークになった当初は、走り回ることもなくなりラクになったと喜んでいた一方で、たいして動き回っていないのになぜか寝ても寝ても疲れが取れない日々が続きました。

他の外勤職員はもっと大変だろうと自分を奮い立たせ、事務所での仕事をがむしゃらにこなす日が続きます。

体調が悪く疲れが抜けないのはなぜ?

なぜデスクワークになったのに体調が悪く疲れが抜けないのでしょうか。

20代で勤めていた会社では、いわゆる職業病と言われる「腰痛」に悩まされていました。

仕事終わりには多少疲れていましたが、たまの休日にリフレッシュする事で疲労が溜まって取れないということはさほどありませんでした。

しかしデスクワークになった30代では、「動いていないのに足が疲れる」「目・首・肩の疲れ」などの全身的な不調が続いたのです。

初めは歳を重ねた為かと思っていましたが、体の痛みが一向に良くなる気配がなく病院に行きました。

しかし言われた言葉は「特に異常はありません」です。

しかも「体を動かしましょう」と言われ、きつくて動けないから病院に来たのに…と思ったのを覚えています。

それからしばらくリハビリに通い、先生との出会いが私の体調を改善するきっかけとなりました。

不協和状態とスキーマ

それは私の言葉に対する先生からのアドバイスでした。

私は「体力を使わない仕事なのに疲れる」「動かないのに疲れる」「座っているのに疲れる」という「〇〇なのに」をよく口にしていたそうです。

これは「前と後の言葉が矛盾する」時に使う言葉です。「動かない、しかし疲れる」というのは「動くと疲れる」に矛盾しています。

これを「不協和状態」といいます。

また「スキーマ」といわれる「思い込み」もあります。

「動くと疲れる」「動かないのは疲れない」は実は思い込みで「動かないと疲れる」「程よく動くと疲れない」なのです。

このように「動くと疲れる」思い込みから「動かないのに疲れる」不協和状態になり、ますます「きついから動かない」になってしまったため、私の不調は長引いてしまったのです。

どうしたら治るのか?

最後に、これに気付いた先生からのアドバイスです。

・デスクワークは首・肩に負担がかかり血流が悪くなるので合間にストレッチをしましょう

・血流を良くするためには筋肉が必要です

・長時間のパソコンは交感神経が優位になり常に緊張状態になっているので休憩をはさみましょう

・デスクワークで運動不足になり体重が増えていませんか

・シャワーより湯船に浸かって血行を良くしましょう

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これで「なぜデスクワークになったのに、体調が悪く疲れが抜けないのか」がわかり、その後ストレッチやウォーキング・入浴の習慣がついた私は、体の不調から抜け出す事ができました。