あおり運転って他人事ではないですよね!この前、コンビニから道路に出る時に、良いタイミングだと思って出たら、クラクションを何度も鳴らされて怖くなりました。
何気ない行動でも、他人にとってはストレスに感じることもありますからね!
それは分かっているつもりですが、それにしても怒り過ぎでしょ!って思ってしまうのですが、なぜなんでしょうか?>
分かったわ!それでは、今日はなぜあおり運転が起きるのか解説していきましょう!
人はなぜあおり運転をするの?
最近なにかとニュースになるあおり運転。
あおり運転は危険だと言われているのに、人はなぜあおり運転をしてしまうのでしょうか。
あおり運転をする心理について、見ていきます。
あおり運転とは
あおり運転とは、一般的に、前の車との車間距離を詰めたり、ハイビームやバッシング、不必要なクラクションを使ったりすることで、前方または周囲の車を威嚇・挑発する行為とされ、事故を誘発する危険な運転です。
ニュースでは、あおり運転をした理由が「進行を邪魔されて腹が立った」とか「追い越しされそうになった」とか、なぜそんな些細なことでと不思議に思えます。
では、そうした危険な運転をした人が特別にキレやすいのかと言うと、そうではなく、誰もがあおり運転をする可能性があるのです。
あおり運転をしてしまう心理とは
よく聞く話ですが、「ハンドルを握ると人が変わる」とか「運転には人柄や性格が表れる」と言います。
実は車の運転中は、脈拍や血圧が上昇して神経が高ぶるので、感情的になりやすいのです。
ですから、ちょっとしたきっかけがあると、かっとなって仕返ししたくなる気持ちが抑えられなくなってしまいます。
車を運転している時は、次のような心理が働きます。
まず「ユニフォーム効果」と言って、警察官や消防士がユニフォームを着ている時にはそのユニフォームに合わせた行動をとるように、運転中には自分が強くなったと感じて、勇敢な気持ちになったり攻撃的な心理状態になりやすいのです。
特に大きな車や高価な車に乗る人は、その傾向が強いと言えます。
次に「プライベートな空間であること」が挙げられます。
自宅などのプライベートな空間にいる時、人は他人の目を気にせず自由に行動します。
車の中は「第二の我が家」と言われるくらいプライベートな空間なので、気持ちのコントロールはしにくくなります。
そして一番大きいのは「匿名性」です。
車の中では、自分が誰なのか相手にわかりにくいので、自制心が弱くなりがちです。
またお互いに車に乗っているので、あおり運転をした時に相手の恐怖感がわからないので、抑制心が働きにくいです。
また、なにかあっても逃げることができるという気持ちも働きます。
あおり運転には、この三つの要素が強く働くので、ついつい普段ならしないことをしてしまう結果になり、大きな事故に結びつくと「そんなつもりではなかった」と思うのも当然のことです。
あおり運転は、やっている人には罪悪感がなく、きっかけがあったから仕返ししているという自分への言い訳ができてしまうので、今後どのように対応していけるのか難しいところです。
あおり運転の被害に遭わないためには
あおり運転の被害に遭わないためにはできることは、まず常識的な運転マナーと交通ルールを守り、安全運転に徹することです。
そして、あおられても挑発にのらない自制心が大切です。
もし万一あおり運転に巻き込まれた時は、決してドアやウィンドウを開けず、即座に警察を呼びましょう。
まとめ
あおり運転は、決してキレやすい人がするわけではなく、誰もがしてしまう可能性があります。
あおり運転のきっかけは、運転中だけに起きる訳ではなく、嫌なことがあった後や心配事を抱えているなど、気持ちが落ち着かない時は、ちょっとしたことで腹が立ってしまう場合もあります。
自分も加害者になる可能性があることも、充分認識して、安全な運転を心がけたいですね。